事業者名  津軽鉄道株式会社
事例名称  真夏のストーブ列車
概要  冬の風物詩として知られる「ストーブ列車」を真夏のイベントとして8月に運行。
取組の様子  
真夏のストーブ列車 〔上〕チケット〔下〕車内の様子
協力者・関係者
のれ!それ!中里実行委員会(町おこし団体)
背景
 沿線の夏祭り見学に訪れる県外からの観光客に、冬期間のみ運行される「ストーブ列車」に乗車してもらい、終点の中里町まで観光客を運びたいという町おこし団体により実行されている。
内容
五所川原市の夏祭り「立倭武多(たちねぷた)」開催中の1日1便、津軽五所川原・津軽中里間で運転される。参加費は乗車券代を含めて1人2,000円で60名限定。参加券は前売りされるが、当日販売分も用意されている。ストーブの焚かれた車内では、登山囃子が演奏され、終点の津軽中里駅では津軽者三味線の生演奏が到着を出迎える。また、アイスクリーム・するめのサービスがある。地元特産物を始め、ビール、おつまみ等の販売もあり。

鉄道事業者、沿線自治体の概要
事業形態   :第一種鉄道事業者
営業キロ   :20.7km
輸送人員(平成14年度):525千人
主な沿線自治体及び人口(平成15年3月末):五所川原市 50,235人、中里町 11,238人
効果
 駅前で登山・ねぷた囃子の演奏で参加者を募るなど、祭りの雰囲気の盛り上げに一役を荷う。また「立倭武多」開始までの待ち時間でのイベントのため観光客にそのユニークさと地元の人々との交流に大変喜ばれている。貸切列車での運行のため毎年固定収入がある。
成功(失敗)理由
冬限定の「ストーブ列車」を真夏に運行するという我慢大会的要素を持たせた逆転の発想が受け入れられたこと。
津軽三味線、笛、太鼓による登山囃子など地元芸能を鑑賞することもできる点が受けていること。
県外からの観光客にとっては、主催者の飾らない津軽弁での交流等が魅力的であること。
車内でストーブが焚かれていることから、乗客の安全面の確保には特に注意が必要であり、また、途中駅でトイレ利用の際に乗降りする利用者の確認等を乗務する車掌が行っているが、こうした管理が行き届いていること。
今後の課題
 主催者の都合から開催日が1日のみとなっているので、祭り期間中の開催を検討。
お問い合わせ先  東北運輸局